結婚指輪を宝石などで装飾するのではなく、発色や形状で個性的な雰囲気を出したい時は、ジルコニウムがおすすめです。ジルコニウムは暗くて灰色がかった色をしていますが、表面の酸化皮膜に加工をすると青色に発色して独特の風合いを醸し出します。加工方法によっては青色以外の色にもできます。ストライプ柄や木目調などから選ぶことができ、グラデーションにすると光が当たる角度で様々な魅力を見せてくれます。

ジルコニウムは強度が非常に強く、錆びにくいので医療用や工業用にもよく使われます。酸やアルカリに強いため、洗剤が毎日触れても問題ありません。一般的に水仕事を任される女性に嬉しい素材です。酸やアルカリに溶けることもないため、金属アレルギーの人が選べる結婚指輪でもあります。

結婚指輪で人気のプラチナと比べるとプラチナの密度が21.5でジルコニウムが6.5と軽いのでつけ心地が良いです。指輪は小さいのでわずかな色の変化を美しく見せることができます。よって虹色のグラデーションカラーや青色の濃淡グラデーションカラーが指輪には適しています。価格は1g当たり40円ほどですが、大きなジルコニウムの塊から継ぎ目のない指輪を削り出し、加工したりロスが出たりするのを踏まえると、6万円~15万円が相場です。

純金属のジルコニウムは希少ですが、日本では結婚指輪をリサイクルすることに価値を見出していないので、質屋で売ろうとしても0円であることが多いです。