そもそもなぜ指輪なのでしょうか。昔から指輪というものは装飾品の中でも一際特別な存在でした。古来から指輪はお守りとして扱われてきたり、指輪物語にもあるように特別な力が宿っていると信じられてきました。またギリシャ神話に登場する神ゼウスの罰則によって使用されたのが鉄の指輪だとも伝えられています。

良い意味でも悪い意味でも様々な場面で登場してくる指輪ですが、特別な儀式の1つである結婚において、お守り・誓いにふさわしい装飾品が指輪でした。結婚指輪を交換する儀式は9世紀ごろのローマで始まったと言われています。新郎には鉄の指輪を、新婦には金の指輪を互いに交換したことが起源となり、その風習は今でも続いています。それがヨーロッパ各地で伝わっていき、日本には江戸時代後期に渡来しました。

しかしその頃はまだ一般的なものではなく、現在のように当たり前のように結婚指輪を交換するようになったのは戦後と言われており、歴史は意外にもまだ浅いのです。その他にもジューンブライドの起源もヨーロッパであることから、ブライダル関係はほぼヨーロッパが始まりなのだと考えられます。現代の日本では、結婚式を挙げないカップルが増えてきています。急ぎの入籍だったから、費用がないからなど様々な理由で式を挙げないカップルが増えましたが、どのカップルもほぼ全組が結婚指輪を購入しています。

それは結婚したという証として今後一生身に着ける大切な装飾品だからです。